偉大な姉ルージュバックとともに
栄冠獲得を目指す、エリティエール

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara


エリティエールは、牡馬一線級とも渡り合う姉ルージュバックのようになれるかエリティエールは、牡馬一線級とも渡り合う姉ルージュバックのようになれるか 姉と同じく、美浦トレセン(茨城県)の大竹正博厩舎に所属する彼女は、現在デビューへ向けて本格的な調教を重ねているという。関東競馬専門誌のトラックマンが語る。

「追い切りの動き自体は、悪くないようですね。調教を見ていた他のトラックマンも、"軽快な動き"と評価していました。厩舎スタッフからは『ルージュバックと比べるのはかわいそうだが、デビュー戦や条件戦なら十分上位を走れる力はある』とのこと。ある程度の水準には達していそうです」

 さすがに姉のような快進撃を望むのは難しいとはいえ、かなり高い能力が備わっていることは間違いなさそうだ。

 注目のデビュー戦については、2月12日の3歳新馬(東京・芝1600m)が予定されている。ちなみに、デビューがここまで遅れてしまったのは、体質的な面が大きいという。先述のトラックマンが続ける。

「馬体が華奢(きゃしゃ)で、レース時はおそらく430kgを切ると思います。それもあってか、調教を続けると疲れがすぐにたまってしまい、なかなかデビューに踏み切れなかったようです。ただ、ここに来て、少しずつ体質強化が図れてきているとのこと。初戦の走り次第では、クラシック戦線でも面白い存在になれるかもしれません」

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