「奇跡の繁殖牝馬」が送り出すヴェリタブル。母の名声を高められるか (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 2011年生まれで、今が"旬"のネオリアリズム(牡6歳/父ネオユニヴァース)も、トキオリアリティーの息子。同馬は昨年のGII札幌記念(札幌・芝2000m)を快勝し、GIマイルCS(京都・芝1600m)でも3着と好走した。今年も重賞戦線での奮闘が大いに期待されている。

 これらの活躍馬を見て気づくのは、いろいろな種牡馬との配合から生まれていること。それはまさに、トキオリアリティーの母としての力を示していると言えるだろう。

 そのトキオリアリティーの新たな産駒が、デビューを控えた3歳馬の中にいる。ヴェリタブル(牝3歳/父ダノンシャンティ)である。

ヴェリタブルは重賞戦線で活躍した兄たちに続くことができるかヴェリタブルは重賞戦線で活躍した兄たちに続くことができるか 同馬が所属するのは、美浦トレセン(茨城県)の堀宣行厩舎。リアルインパクトやネオリアリズムを管理してきた厩舎である。そのスタッフは、ヴェリタブルについてどんな感触を抱いているのだろうか。関東競馬専門紙のトラックマンが語る。

「年が明けてゲート試験に合格したばかりで、今のところは『まだ体にユルさが残っている』というジャッジでした。ただ、『その点が解消されてくれば、よくなってくるかもしれない』と話していましたね」

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