2016.12.23

コース適性と世相で読む。有馬記念は
「3頭の伏兵馬」で懐がホッカホカ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 では、この2頭の共通点は何なのか。ひとつ言えるのは、コース適性の高さだ。

 有馬記念の舞台となる中山競馬場は、小回りで最後に急坂が待ち受ける日本屈指の難コース。しかも、2500mはスタート直後が3、4コーナーを含めたコーナーになっていて、よりテクニカルな形態と言える。その前提を考慮すれば、2頭のコース適性が本番でもものを言ったことは想像に難くない。

 実際、マツリダゴッホは有馬記念までに中山で4勝を挙げ、ゴールドアクターも勝利経験があった。また、同じく小回りとなる札幌や函館においても、前者は2勝、後者は3勝していた。

 2頭ともその時点ですでに重賞を勝っており、ある程度の力があったのは確か。そのうえで、このコース適性が生きたのだろう。穴馬を狙うなら、ポイントとなるのはここだ。

 今年、その候補として浮上するのは、ヤマカツエース(牡4歳)とマリアライト(牝5歳)である。

 ヤマカツエースは今年だけで重賞2勝を挙げて、マリアライトにいたっては上半期のグランプリ、GI宝塚記念(6月26日/阪神・芝2200m)で牡馬一線級を退けてGI2勝目を飾っている。どちらも、十分な実力の持ち主だ。

 そして、カギとなる"コース適性"が2頭とも抜群。ヤマカツエースは重賞通算4勝のうち、ふたつが中山でのもので、マリアライトもこれまでに中山で2勝している。なお、マリアライトは昨年の有馬記念にも出走し、大外16番枠からのスタートとなったが、コンマ1秒差の4着と健闘。舞台との相性がいいからこその結果だろう。