ドラゴンズの4番・福田永将は有馬記念でシュヴァルグランを狙い打ち (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu


 あと、結果という面では外国人騎手が乗り替わってきっちり結果を出すじゃないですか。あれもすごいなあ、と。というのも、プレッシャーの度合いでいくと、僕の場合4番のプレッシャーよりも、チャンスで代打にいくほうがプレッシャーは大きいんですよ。「打てばヒーロー!」と変に自分を高ぶらせてもダメですし、だからといって「ここで打たないと......」と硬くなるのももちろんダメ。スタメン4番の場合は試合の流れがありますが、代打はいきなり試合に入っていくので、ちょうどいいテンションを保つのが難しいんです。それでも一発勝負で結果を出さないといけない。だから、いくらうまいとはいえ乗り替わって結果をきっちり出すのは大したものだなあと思います。

ただ、初対戦のピッチャーもそうですけど、受身になるのはよくない。打席に立ってから球を見るのでは遅くて、どんどん振っていって主導権をこちらが握ることが大切です。結果を出す外国人騎手には、そういった"場"のコントールの巧さも感じますね。

 今年の有馬記念はシュヴァルグラン(牡4歳、父ハーツクライ)にまず注目しています。この馬いいなあ、と思って追っかけていたら、ひょんなことから佐々木(主浩、元メジャーリーガーで、現在は解説者)さんの馬だとわかって、より応援するようになりました。やっぱり将来的には馬主になってみたいですしね。この馬自身、成績も安定していながら、1番人気にはなりにくいですし。でも、休み明けだった前々走のアルゼンチン共和国杯(GII、東京・芝2500m)の勝ちっぷりや前走のジャパンカップ(GI、東京・芝2400m)の走りを見ると、この馬が中心だなあ、と。ゲートの悪いクセがないのもいいです。あと、お父さんのハーツクライも有馬記念で断然人気だったディープインパクトに勝っています。この馬もその再現ができるのではないでしょうか。この馬から馬単のマルチで流すと思います。

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