朝日杯FSで怪物娘ミスエルテを驚かせる「超穴馬2頭」が浮上した (4ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 続いて、2015年に3着入線を果たしたシャドウアプローチはどんな臨戦過程を踏んできたのか。同馬はデビュー戦2着のあと、2戦目の未勝利戦で勝ち名乗り。続くオープンクラスのききょうS(阪神・芝1400m)も快勝し、4戦目となった京王杯2歳Sでは1番人気に支持された。ここでは惜しくも敗れたが、勝ち馬からコンマ2秒差の3着と健闘した。

 ところが、この敗戦だけで、朝日杯FSでは人気が急降下。おそらく、それまでのレースがすべて1400m以下だったことが原因だろう。ごまかしの利かない阪神コースのうえ、さらなる距離延長が嫌われて、11番人気まで評価を落としたのである。

 迎えた本番、リオンディーズ、エアスピネルにはさすがに及ばなかったものの、それまで同様、堅実なレースぶりを披露。「2強」以外はどんぐりの背比べだった"3着争い"を制した。

 ここでポイントとなるのは、すでにオープンレースを制しながら、不安材料を抱えて人気にならない、ということ。そうしたタイプとして、今回推奨したいのは、リンクスゼロである。

 同馬は3戦目で勝利を挙げると、続くオープンクラスのダリア賞(8月6日/新潟・芝1400m)でも完勝。スタートから先手を取って、あっさりと逃げ切り勝ちを収めた。それも、ほとんどムチを使わない余裕残しのレースだった。

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