日本馬への応援を胸に秘め、香港国際競走はこの外国馬でガッポリ稼ぐ (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu


 2番手は横一線の中、ラッキーバブルスとライバル関係にあるアメージングキッズ(父ファルカーク、せん5歳)を挙げる。条件戦ではあるが、同じ舞台でラッキーバブルスを下したこともある。しかも、そのときのハンデキャップは、アメージングキッズのほうが3ポンド(約1.2kg)重かった。鞍上が香港のリーディング騎手ジョアン・モレイラというのも大きな材料だ。他にも選択肢があるなか、モレイラはこの馬を選んできた。

 以下は、8歳の古豪エアロヴェロシティ、フランスのサインズオブブレッシング(父インヴィンシブルスピリット、せん5歳)、さらに日本の2頭を挙げる。エアロヴェロシティは、この1年あまりが不運続きだった。まず、昨年10月のGIIプレミアボウルで心房細動を発症。連覇を目論んだ香港スプリントを断念した。復帰戦のセンテナリースプリントカップでは、力の違いを見せつけたものの、高松宮記念連覇へ乗り込んだ日本で今度はセン痛を発症して無念の回避。この鬱憤を2年ぶりのこのレース勝利で晴らしたい思いがあるだけに、軽視は禁物だろう。

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