オトコ勝りの「怪物娘」も出現。超ハイレベルな2歳牝馬ランキング (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

 5位は、アルテミスS2着のフローレスマジック。全姉が2014年のエリザベス女王杯を制したラキシス、全兄が重賞2勝で、現在もマイル戦で活躍するサトノアラジン(牡5歳)という超良血馬だ。残念ながら、2歳GIへの出走は見送られたが、来春のクラシックに向けて万全を期したものと見られる。

木南氏
「兄姉にいるのがラキシス、サトノアラジンなどと、血統的には奥手のタイプ。阪神JFを見送ったのは、完調ではない中でアルテミスSを好走し、その反動が出たのではないかと思います。現時点では線の細さを感じますが、柔軟性に富んだフットワークは兄姉らと同じ。管理するのは、牧場との連携を密に取って、大事に馬を育てる木村哲也厩舎。その手腕に期待しています」

 意外にも、牡馬混合の重賞勝ち馬であるヴゼットジョリーレーヌミノルジューヌエコールはランク外となったが、それぞれに高い評価を推す声もあがっている。

土屋氏
「父ローエングリンや、その代表産駒であるロゴタイプは、どちらかと言えば、平均ペースの中、早めに抜け出して押し切るタイプですが、ヴゼットジョリーは、スパッとギアを切り替えられ、なおかつ最後まで切れる脚を使えるタイプ。新潟2歳Sのレース自体があまり高く評価されていないようですが、この馬自身のパフォーマンスは秀逸だったと思います」

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