オトコ勝りの「怪物娘」も出現。
超ハイレベルな2歳牝馬ランキング

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

 3位は、好メンバーがそろったアルテミスSを制したリスグラシュー。ディープインパクト産駒の評判馬フローレスマジックとの一騎打ちは見応えがあった。

木南氏
「この2歳世代で好調なハーツクライ産駒。そのなかでも、筆頭と言えるのはこの馬。2戦目のレコード勝ちは、後続をぶっちぎる圧巻の走りでした。アルテミスSも、期待馬フローレスマジックを退け、見事な勝利でした。姉たちのレースぶりから、血統的には短いところが主戦場。今後、どう変わっていけるかが、(クラシックでも活躍できるかどうかの)ポイントになりそうです」

市丸氏
「新馬で敗れたのがもったいなかったですが、続く2戦目は完勝。アルテミスSでは、良血フローレスマジックと2頭が抜けた存在であることを強烈に印象づけ、しかも勝ち切ったのが素晴らしい。阪神JFをあっさり勝つようだと、クラシック制覇も見えてきます」

 4位に入ったのは、500万条件の百日草特別(11月6日/東京・芝2000m)を勝ったアドマイヤミヤビ(父ハーツクライ)。百日草特別で2着に退けたカデナ(牡2歳)がその後、GIIIラジオNIKKEI杯京都2歳S(11月26日/京都・芝2000m)を快勝し、一段と評価が高まった。

吉田氏
「馬格のあるハーツクライ産駒ですが、重苦しさはなく、前後のバランスがいい。しかも、走ることに前向きな馬。それでいて、レースに行くと、オンとオフの切り替えができるタイプで、馬込みでも我慢が利いて、仕掛けからのギアチェンジがスムーズです。この時期の牝馬が、牡馬相手に2000mの特別競走を勝つのは、『重賞レベル』と言っても過言ではありません。百日草特別では来年のオークスが楽しみになるパフォーマンスを見せてくれました。1600m戦の未勝利を勝った内容もよく、マイル戦の桜花賞でも上位の力量が示せると見ています」

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