荒れるGIチャンピオンズC。過去の波乱馬に似た2頭が砂嵐を起こす (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 その観点で今年のメンバーを見渡すと、金星を挙げる候補となるのは、サウンドトゥルー(セン6歳)である。

重賞戦線で安定した成績を残しているサウンドトゥルー重賞戦線で安定した成績を残しているサウンドトゥルー ここ3走は、地方交流のGI、GII、GIに出走して、すべて3着と好走している。また、昨年の10月以降はずっと重賞に参戦していて、3着以内を外したのは一度だけ。抜群の安定感を誇り、対応力の高さは相当なものだろう。

 ちなみに、難コースだからこそ、中京での実績も武器になる。昨年の勝ち馬サンビスタは、前年の同レースにも出走し、15番人気で4着と健闘していた。サウンドトゥルーも、昨年のこの舞台で3着を確保。過去にも同じ条件で行なわれたオープンクラスのレースを快勝していて、中京コースへの適性は申し分ない。善戦止まりで嫌われるなら、ますます買いだ。

 サウンドトゥルーより、さらに大きな配当を狙うなら、モンドクラッセ(牡5歳)がオススメ。同馬も、直近3走は勝ち星こそないものの、すべて重賞に挑んで3着、4着、4着と上位を確保し続けている。

 2走前の地方交流GIII白山大賞典(10月4日/金沢・ダート2100m)では、適距離とは言えない一戦でも4着と善戦して、対応力の高さを示した。過去に波乱を起こした馬たちと同様、この馬もまた高いレベルで戦える"安定感"も保持し、侮れない1頭と言える。

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