ジャパンCは「リベンジを期す3頭の馬」が高配当を運んでくる (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 菊花賞では、初の長距離輸送の影響が少なからずあったはず。その一戦だけで見限るのは禁物だ。それに今回は、初重賞制覇となったGIII共同通信杯(2月14日/東京・芝1800m)や、コンマ1秒差の3着と奮闘した日本ダービーなど、安定した走りを見せている東京が舞台。過去にここで勲章を得た3歳勢と同様、皐月賞馬が改めて底力を発揮してもおかしくない。

「3歳馬」という観点で、さらなる穴馬を狙ってみるのも面白い。

 先述した例から言えば、3歳牝馬が好成績を収めているため、ビッシュ(牝3歳)という狙いもあるが、GI秋華賞(10月16日/京都・芝2000m)で10着と大敗しているのがマイナス材料。過去、上位に来た3歳牝馬は、秋華賞を勝っているか、勝ち馬と差のない上位に来ていることから、ここでは同馬の推奨は見送りたい。

 代わりに期待したいのは、レインボーライン(牡3歳)。前走の菊花賞でも、9番人気ながら2着と好走し、波乱を演出した。

 遡(さかのぼ)れば、前々走のGII札幌記念(8月21日/札幌・芝2000m)でも、古馬との初対戦だったにも関わらず、3着と健闘している。そのときの1着馬が、先日のGIマイルCS(11月20日/京都・芝1600m)で3着となったネオリアリズムで、2着がGI天皇賞・秋(10月30日/東京・芝2000m)でGI5勝目(海外を含む)を挙げたモーリスだった。

 そうした実績から、今回も"大仕事"を果たす可能性は十分にある。しかも鞍上を務めるのは、好調ルメール騎手。一発の期待がますます膨らむ。

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