ジャパンCは「リベンジを期す3頭の馬」が高配当を運んでくる (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 そうした状況のなか、過去10年の3着馬にまで広げて見ると、3歳馬が奮闘していることに目がいく。例えば、2010年はブエナビスタが降着(2着)したものの、1着ローズキングダム、3着ヴィクトワールピサと、2頭の3歳馬が馬券に絡んだ。

 さらに2012年には、3歳牝馬のジェンティルドンナが、"怪物"オルフェーヴルを下している。また、高配当を演出した3歳馬も多く、6番人気で3着に入った2009年のレッドディザイア、7番人気で2着となった2013年のデニムアンドルビーらが、そのいい例だ。

 10年間の総数で見れば、もちろん上位を占めるのは古馬のほうが多い。だが、3歳馬の参戦はそもそも少なく、ここで古馬と初めて対戦するケースがほとんど。そのなかで、これだけの成績を残しているのなら、まずは3歳馬に狙いを定めてみるのは悪くない。

 勝ち馬として期待するなら、ディーマジェスティだ。

 秋初戦のGIIセントライト記念(9月18日/中山・芝2200m)を快勝し、GI菊花賞(10月23日/京都・芝3000m)では、1番人気サトノダイヤモンドとともに「2強」の一角を担った。しかしながら、レースではサトノダイヤモンドの後塵を拝したうえ、4着に敗退した。

 冒頭で有力馬に挙げてはいるものの、その菊花賞の結果から今回は人気が落ちそう。古馬との対戦も初で、1番人気に推された日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)や、2番人気だった菊花賞ほど支持されることはないだろう。そういう意味では、狙い目だ。

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