2016.11.18

マイルCSで波乱を起こした伏兵と
合致する「3頭の穴馬」が見つかった

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 そして今回のメンバーを見渡したとき、2014年のダノンシャークと極めて似ている馬がいる。フィエロ(牡7歳)である。

本番での巻き返しが期待されるフィエロ まずは、2014年のダノンシャークから振り返ってみたい。同馬は前年(2013年)のマイルCSでも、3着とトップ争いを演じていた馬だった。2014年前半は白星こそ得られなかったものの、春のGI安田記念(東京・芝1600m)で4着に入るなど、それなりの成績は残していた。

 ではなぜ、マイルCSで評価を落としたのか。

 大きかったのは、直前の富士Sで1番人気ながら7着に敗れたことだ。しばらく白星がないことも相まって「衰え」のイメージがつき、本番では8番人気まで評価を落としたのだった。

 しかし、結果は多くの難敵を蹴散らして快勝。念願のGI初制覇を飾って、改めて力があることを証明した。

 今年のフィエロの臨戦過程は、まさにそれと重なる。

 昨年のマイルCSでは、2年連続の2着と奮闘。マイル路線ではトップクラスの実力馬であることを再度示した。さらに今年も、いまだ勝ち星はないものの、春の安田記念では勝ち馬からコンマ2秒差の3着に入っている。

 それが、前走のスワンSでは、1番人気に推されながら、9着と馬群に沈んだ。この結果、人気落ちは必至。上位グループよりも、ワンランク下の評価まで下がりそうなのだが、ダノンシャークの例からすれば、巻き返してもおかしくない。

 同年の安田記念で好走している馬は、たとえ前哨戦でつまずいても、評価を下げるのは禁物。フィエロの一発を期待するのは悪くない。