海外馬券第2弾・メルボルンカップでガッポリ稼げる有力馬は? (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 ビューティフルロマンスは昨年の英GI英国チャンピオンズフィリーアンドメアズ(アスコット競馬場・芝2414m)で前述したシンプルヴァースの2馬身3/4差の3着とした後、今年初戦の英GIIミドルトンステークス(ヨーク競馬場・芝2100m)を勝利している。ウェリビー競馬場でも意欲的に毎日長めに追われており、こちらも調整過程から好感が持てる。

 一方、日本勢としては、2006年にはデルタブルース、ポップロックによる歴史的ワンツーフィニッシュを果たしたレース。以来、勝利からは遠ざかっているものの、未だにその鮮やかなワンツー独占の印象が地元でも強く、常に日本からの遠征馬は注目の的となっている。今年はカレンミロティック(父ハーツクライ、せん9歳/平田修厩舎)が日本から出走。今年の天皇賞・春でもキタサンブラックを追い詰めるなど、GIタイトルこそないものの、中長距離の大レースで存在感を放ってきた日本のマラソンランナーがどのようなレースをするか、やはり大きな関心を集めている。

 カレンミロティック自身は一昨年の香港ヴァーズに続いて2度目の海外遠征となる。その香港ヴァーズは現地到着後に体調をやや崩しながらも、当日のレースは最後の直線の攻防に加わって勝ち馬から2馬身3/4差の5着と健闘を見せた。2年前と比較して、今回の輸送は、「最悪のケースも考えていた中で大成功。むしろ欲も出てくるほど」と陣営が語るほどで、到着後の調整も順調に進められている。

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