「5番人気」が強い天皇賞・秋。今年勝つ5番人気はズバリ、この馬だ (2ページ目)
ならば、馬券的な妙味を考えても、狙い目は5~7番人気の馬たちだ。今年のメンバーで言えば、ステファノス(牡5歳)、リアルスティール(牡4歳)、ラブリーデイ(牡6歳)あたりが該当するのではないか。
勝ち馬を考えるとすれば、ここからさらにその候補を絞りたい。判断材料になるのは、過去10年の勝ち馬の「臨戦過程」だ。
最も多いのは、GII毎日王冠(東京・芝1800m)をステップに臨んできた馬。それが、6頭もいる。続いて、GI宝塚記念(阪神・芝2200m)からの直行組が2頭いて、GII札幌記念(札幌・芝2000m)とGII京都大賞典(京都・芝2400m)経由がそれぞれ1頭ずつとなっている。
毎日王冠組が圧倒的に多いのは明らかだ。しかも毎日王冠経由は、そこで敗れていながら、相手レベルが上がる本番で金星をつかんでいるケースが多い。2012年に毎日王冠9着から巻き返したエイシンフラッシュはその典型だろう。他では、2014年のスピルバーグ(毎日王冠3着)や、2013年のジャスタウェイ(毎日王冠2着)、2008年のウオッカ(毎日王冠2着)などがいる。
そのうち、スピルバーグとジャスタウェイは、天皇賞・秋が初のGI制覇。それまで、一戦級相手に勝利したことがなかった馬たちだ。彼らは夏の間に成長を遂げ、ちょうど毎日王冠から天皇賞・秋にかけて、大きな変貌を遂げたのだろう。
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