データで判明。天皇賞・秋は無冠のルージュバックがGI戴冠へ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki


【距離適性】
 ルージュバックの全5勝のうち4勝が1800mで、1勝が2000mだ。1600mから2500mまで出走しているが、この2つの距離の成績は群を抜いている。2000mは1戦1勝で、その勝利は2歳時に、天皇賞と同じ東京で行なわれた百日草特別でのもの。2歳のコースレコード勝利だった。成績の通り、2000mは1800mに次ぐベスト条件だろう。

●結論
 ほぼベスト条件

【コース適性】
 東京は5戦して3勝。内訳は1800mで2勝、2000m1勝、2400mで2着1回、1600mで5着1回。連対率は80%となっている。他に勝利している新潟、京都ともに直線が長めのコースである。

●結論
 連対率80%、走り慣れたコース形態。

【馬齢】
 天皇賞・秋が芝2000mになった1984年以降の32年間、4歳馬の勝利は半数を超える17頭。牝馬は1997年エアグルーヴ、2005年ヘヴンリーロマンス、2008年ウオッカ、2010年ブエナビスタの4頭が勝利している。4頭のうちヘヴンリーロマンスを除く3頭が4歳馬。さらに2着まで広げると、2008年ダイワスカーレット、2013年ジェンティルドンナと、計4頭の4歳牝馬が連対していることになる。

●結論
 4歳牝馬は好成績

【ローテーション】
 毎日王冠からのローテーションは過去14頭が勝利している王道パターン。さらに、過去10年連続で毎日王冠組が3着以内に入っている。ただ、14頭のうち毎日王冠からの連勝は4頭のみ。前哨戦を勝つということは、そのレースがピークであったり、そうでなくても本番で過度な注目を浴びるため他馬にマークされやすく、思うような競馬ができないといったケースもよくある。毎日王冠勝ち馬の成績は過去24頭が出走し、5勝、2着4回。決して高いとは言えない数字だろう。

●結論
 毎日王冠からの連勝は容易ではない

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