菊花賞で金星を挙げる条件を発見!「2強」を負かす候補は3頭いる (5ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi


菊花賞での大駆けが期待されるマウントロブソン菊花賞での大駆けが期待されるマウントロブソン そんな存在としてお勧めしたいのは、マウントロブソンだ。

 同馬は、春にGIIスプリングS(3月20日/中山・芝1800m)を制していて、スピードの裏づけがあり、世代上位の実力があることも証明されている。前走のGIIセントライト記念(9月18日/中山・芝2200m)では7着と敗れたが、これは「調教不足が原因」と陣営は断言している。この結果は度外視していい。

 皐月賞ではハイペースを先行して、勝ち馬からコンマ7秒差の6着と健闘。続くダービーは7着だったが、スタートで出遅れて、実力は出し切っていない。ひと叩きして、確実に上向きの状況で迎える最後の一冠で、「2強」を逆転できる可能性は大いにある。軽視は禁物だろう。

 3000mという未知の距離に加え、高速馬場という条件の中で行なわれる菊花賞。特殊な舞台で最後の一冠を手にする馬はどの馬か。3分に及ぶ"死闘"をじっくりと見守りたい。

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