菊花賞で金星を挙げる条件を発見!
「2強」を負かす候補は3頭いる

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ビッグウィークは、未勝利から500万下、1000万下と3連勝を飾ったあと、トライアルのGII神戸新聞杯(阪神・芝2400m)で3着となって本番へ。スリーロールスは、1000万下で4馬身差の圧勝をして、そのまま菊花賞に駒を進めた。そして、ともに戴冠したのだった。

 菊花賞の歴史を見れば、夏場に1000万下をクリアしてきた馬が、金星を飾っているケースが多い。2004年に8番人気で制したデルタブルースもそのパターン。また、勝利は挙げられなかったものの、2014年に7番人気で3着に入ったゴールドアクターも、本番前に500万下、1000万下と連勝している。

 つまり菊花賞では、最上級の勝利がたとえ1000万下であったとしても、連勝したり、圧勝したりして、夏の「上がり馬」としての高い能力を示していれば、十分に勝ち馬となりえるのだ。

 今年のメンバーを見ると、そういったタイプが実に多い。500万下、1000万下を連勝して挑む馬は、ウムブルフ、ジュペルミエール、ジュンヴァルカンの3頭。さらに、同じく連勝したのちに、神戸新聞杯で4着となったカフジプリンスもいる。過去の例から、この4頭は「2強」に割って入る、あるいは「2強」を逆転する候補と見ていい。

 これらの中でも、ここでは「2強」の逆転候補、金星をゲットできる可能性のある馬まで絞り込んでいきたい。

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