2016.10.13

前走不安もデータが後押し! 秋華賞は
桜花賞馬ジュエラーが巻き返す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki


 春まではやや難があるスタートのせいか、2勝目が桜花賞という戦績だったジュエラー。しかし、ローズSではスタートもましになり、すっと好位を取り、レースを進める成長を見せた。しかし、ペースはチューリップ賞や桜花賞よりもゆったりとしていたのにも関わらず、身上である切れ味は不発。後半600mを35.8はデビュー以来最も遅い。敗因を重馬場に求めるべきか、それとも……。

 吉田氏がジュエラーの”弱点”を指摘する。

「この馬は本来、馬込みを避けて外々をのびのびと回る競馬が理想。というのも、この馬は四肢が若干”X脚”気味で、フットワークも回すような走り方なので、窮屈な競馬は向かないはずです。仕上げの問題なのか、好位の馬込みで正攻法の競馬をしたことなのか、馬場なのか、ローズSの敗因は不可解ですが、体型的に由来する要因はそれぞれの敗因に絡んでいると思います」

 では、本番では桜花賞などと同じく、ゆったりと後方を追走し、外から進出する競馬なら、ということだろうか。

「そうとも言い切れません。この馬のフットワークは、とてもコーナーリングがうまいとは言えず、コーナー4回の京都2000mの適性に疑問が残ります。高速馬場になる可能性が高い今の京都コースで、この馬の切れ味も取り戻せるかもしれませんが、それまでのロスが大きくなりそうです」

 もうひとつ、ローズSでは桜花賞から比較して、馬体重が10kg増加していた。この点にも吉田氏は疑問を投げかける。

「春は体脂肪が少なく、余分な脂肪がない鹿みたいな体つきでしたが、ローズSで見せた馬体はまだ皮下脂肪があり、緩さを感じさせるつくりでした。一度使って締まってきたとは言え、結果の出ていた春とは違うシルエットが不安です。最終追いでどこまで馬体を引き締められるかがポイントとなるでしょう。