マカヒキ負けた。名門の見事なチーム戦を見せつけられた凱旋門賞 (5ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 友道康夫調教師も、やや思案しながら敗因を探った。

「今回の方が(ニエル賞と比べて)雰囲気も良かったんですが、外枠でいい位置を取りに行った分が敗因か、ほかに考えられるとしたら初めての中2週の競馬か」

 ただ、戻ってきて息もきちんと入っていたようで、大きなダメージも今のところない様子。願わくば、このまま欧州に残って、英チャンピオンSへの転戦も考えて欲しかったが、間隔を詰めて使ったのが今回初めてとなれば、「今後のことは帰国してからなので、まずは無事に戻ってもらいたい」という方針も頷ける。

 ちなみに、今回初めて日本でも馬券が発売されたが、変動式のオッズで発売された、フランス(PMU)、香港、オーストラリア(TAB)で比較すると、ファウンドの単勝オッズは日本の7.8倍が最も低く、香港とオーストラリアが10倍、フランスでは約13倍だった。マカヒキが過剰人気になると思われた日本の馬券発売だが、ファウンドの鞍上が日本でもお馴染みのムーア騎手だったということを差し引いても、思っていた以上に冷静な分析がファンもできていたということなのだろう。

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