2016.09.19

トップ厩舎も思わず惚れた!
ミスエルテは「全身がバネのよう」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 母のミスエーニョも、現役時代にアメリカのGIデビュータントS(アメリカ・オールウェザー1400m)を制した牝馬。両親が海外GIを制しているミスエルテは、極上の配合で生まれた"世界レベル"の1頭なのだ。

 さらに、幼い頃からその"動き"も圧巻だったという。良血馬らしい素質の片鱗を早々に示していたようで、育成を担当したノーザンファーム早来の岡真治氏は、春の取材でこう絶賛していた。

「フランケルが父というのもすごいですが、この馬の動きも相当なものです。あまり見たことのない動きで、全身がバネのようです。気性も素直で前向きです」

 牧場で順調に育ったミスエルテは、すでに池江厩舎に入厩。年上の馬たちと一緒に調教し、先輩たちを相手にしないほどの動きを披露しているという。おかげで、トップ調教師の期待も日に日に増しているそうだ。その様子を関西競馬専門誌のトラックマンが伝える。

「器はかなりのものという評価で、池江調教師は『ダイヤモンドの原石を磨くように、丁寧に育てたい』と話しています。とにかくスピードがすごくて、『気をつけないと、スピード任せの、飛ばす馬になってしまう。(大きなところを狙えるからこそ)メリハリをつけて走れるように育てたい』とのこと。そうした発言からも、ミスエルテに対する期待の大きさがうかがえます」