「旅打ち」の最後は名古屋競馬場。きしめんで腹ごしらえして好発進 (4ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu


 冷やしにしてもらった「牛すじきしめん」 冷やしにしてもらった「牛すじきしめん」 いくつかあるお品書きの中から選んだのは、「牛すじきしめん」。暑いので、冷やしでできるか尋ねてみると、「コロね。できますよ」と店員さん。どうやら、冷やしのことは「コロ」と言うらしい。東京と大阪の中間にありながら、独自に発展した文化を持つ名古屋。食の言語分野にも、独特なものがある。

 しばらくして、コロ牛すじきしめんが運ばれてきた。濃いめのお汁に、幅広の麺。その上に煮込まれた牛すじが乗っている。時間もあまりないので、一気にかき込んだ。甘辛い味の牛すじが、存在感のあるきしめんにほどよくマッチ。「やっぱ、名古屋に来たら、きしめんだよねぇ~」と思いながら、ものの1分もしないうちに平らげてしまった。

 お腹も満たされて、まず本日最初の勝負は第5レース。人気が割れているが、新聞をさっと見ただけで3頭がピックアップできた。まずは軽く様子見と、この3頭の馬連複ボックスで勝負してみた。

最後の勝負の舞台で幸先のいいスタートを切るが......最後の勝負の舞台で幸先のいいスタートを切るが...... そうすると、その3頭が見事にワン、ツー、スリーでフィニッシュ! こんなことなら、3連単ボックスも買っておくべきだった。でもまあ、馬連の配当は、1040円と悪くない。これは、なかなか幸先がいいぞ!

 ただこの先、まさしく「旅打ち」ならではのジェットコースター的な展開が待っていることを、浮かれポンチ(つまり、ワシ)は、まだ知る由もなかった。

(つづく)

「夏競馬」珍道中~北日本編はこちら>>

■競馬記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る