旅打ち第3弾は、「友の会バス」で日本最西の佐賀競馬場へGO! (4ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 ちなみに、その都知事選挙については、こんな急な出張(というか、無謀な仕事の依頼)もあろうかと思って、告示されてすぐに期日前投票で済ませておいた。とにかく今日は、選挙の投票より、"勝馬投票"のほうが重要なのだ。

久留米駅から佐賀競馬場まで利用した「友の会バス」久留米駅から佐賀競馬場まで利用した「友の会バス」 久留米駅を降りて、駅前のバスロータリーで待っていると、佐賀競馬場行きの「友の会バス」がやってきた。ドアが開いて乗り込もうとすると、乗降口の脇からおばちゃんが「ちょっと、ちょっと!」とワシの腕をつかんでくるではないか。「なんだ、このおばちゃん」と思って怪訝な表情をすると、「300円」と言われた。

 ああ、そうか。このおばちゃんにバスの料金を払うわけね。てっきりバスに乗ったところで払うのかと思っていた。ポケットから小銭を出して運賃を支払うと、小さな切符のようなものを1枚くれた。これを出せば、帰りのバスにも乗れるということだ。

 バスの中では、常連とおぼしきおっちゃんたちが、やいのやいのと会話をしている。いつもと同じ時間に、いつもと同じメンバー。これも、ローカルギャンブル場でこその雰囲気だ。

 バスは久留米駅前を出発し、福岡県から川を越えて佐賀県へと入った。まるで隔離された場所へ向かうことを、特別に許可された車両のようだ。

 走ること約15分、競馬場の外周にあるパトロールタワーが見えてきた。

 はたして、今日はプラスで終われるのだろうか......。

(つづく)

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