うまい肉、うまい酒、キレイなおねえさんも待っている小倉競馬場 (2ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 コンビニで買ったペットボトルの水を手にして、北九州方面行きの「なかたに号」に乗り込んだ。空港リムジンバスのようなタイプで2席×2列の座席。"ドル箱"路線らしく、そこそこの乗車率だったが、隣席が埋まるほどではなく、小倉競馬場までの時間をゆったり過ごすことができた。

 車窓の風景を見ながらうつらうつらしていると、あっという間に目的地のバス停に到着。モノレールの「競馬場前」駅のちょうど真下で、エスカレーターを昇った瞬間、そこはもう小倉競馬場だ。

 新聞スタンドで競馬新聞を購入し、入場門をくぐる。ちょうど第2レースが終わったところだったが、この日がこの夏最初の小倉競馬とあって、場内の活気が伝わってきた。

 スタンドに入ると、お財布携帯の機能を使った抽選会が行なわれていた。早速、ガラケーをかざすと「チャッチャラ~ン♪」とファンファーレ。どうやらラッキー賞があったようだ。「こりゃ、今日も運がいい」と思いながら、一方で「これで運を使ってしまったのではないか......」と不安にもなる。

 さて、最初に挑むレースは、第3レース。芝1200mの3歳未勝利戦で、フルゲート18頭立てのレースだ。

 近2走で連続2着の12番ヒワラニが1番人気だが、芝の短距離ではそれほど負けていない10番のホワイトパンドラに食指が動く。単勝でも10倍以上つくので、その"応援馬券(単勝・複勝)"とホワイトパンドラから4頭にながす馬連複を購入した。もちろん、1番人気ヒワラニとの組み合わせは、少し厚めにして買った。

 すると、直線を迎えてホワイトパンドラが手応えよく先頭に踊り出る!

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