笠松から小倉競馬へ。「旅打ち」の必勝祈願に最適な博多のモツ鍋 (3ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 気を取り直して天神界隈を歩いていると、目に入ってきたのが、居酒屋の店頭に「ハイボール1杯目100円」と書かれたポスターだ。勝ったとはいえ、節約できるところは節約したい。ここは渡りに船と、ワシはその居酒屋に吸い込まれていった。

 店内は、10席ほどのカウンターがあって、数卓のテーブル席がある、こぢんまりとしたものだった。ハイボールは、普通サイズなら100円、倍のメガジョッキなら200円だそうで、ならばメガジョッキを注文。運ばれてくる間に、つまみを選んだ。

シメサバもおいしかったシメサバもおいしかった 博多だからそれっぽいものを、と選んだのは、ゴマサバとモツ鍋。減量中の身に合った"ザ・糖質制限メニュー"だ。ところが、ゴマサバはこの日売れ切れとのこと。気分はサバモードだったので、代わりはシメサバで手を打った。

 ほどなくして、ハイボールが運ばれてきた。一緒にきたお通しは、おきゅうとだ。海藻で作られた煮こごりというか、ところてんのようなもので、これも「博多に来たぁ~」と感じさせてくれる一品だ。

 続いて出てきたのは、モツ鍋。別皿でとろろがついてきている。

「(とろろは)煮えたところでかけてください」と、店員さん。

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