エビフライが100円! 安い、うまい、笠松競馬場の「名古屋めし」 (2ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu


笠松競馬場の場内実況を担当する西田茂弘氏笠松競馬場の場内実況を担当する西田茂弘氏 その買い出しに「特別観覧席」から1階に降りる前、顔見知りである場内実況の西田茂弘さん、通称「ジゲちゃん」を訪ねて、オススメを聞く。

「やっぱりこれだけ暑いから、もうそのまんま、どて煮とか串カツ食べて、スタミナつけるのがいいんじゃないですかねぇ」

 その言葉を頼りに、スタンド裏に並んだ売店を物色していると、暑さもなんのそのとばかりに、一番右の売店『マルキン』のおねえさんが「いらっしゃい! いらっしゃい!」と威勢よく声をかけてきた。

 このお店も、串モノとどて煮がメイン。珍しいものとしては、今川焼きを揚げた"揚げ今川"なんてものもある。粉モノ+あんこ+揚げとは、まさにデブまっしぐらの三段コンボや。だが、暑さで体力を消耗した今、逆にそこにそそられる。

写真下から、肝焼き、やきとり、とんちゃん写真下から、肝焼き、やきとり、とんちゃん いやいや、いかん。ここは串もので我慢。味噌だれに浸った「やきとり」「とんちゃん」「肝焼き」の3つをチョイスした。「やきとり」は読んで字のごとくだが、焼かれた鳥モモに八丁味噌のタレが絡まっているのは、名古屋圏ならでは。「とんちゃん」は、いわゆるモツ煮込みを串に刺したようなもの。「肝焼き」はレバーだ。

 いずれも、1本100円。東京にある、その辺のお惣菜屋さんで買うより、安いし、うまい。あっという間にペロリと3串をたいらげてしまった。

 やばい!? これで逆に胃袋のエンジンがかかった。うおぉぉ~ん! どこかのマンガ原作の、深夜ドラマの主人公のような気分だ。

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