西の「旅打ち」は、オグリキャップを
生んだ笠松競馬の特別席から

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu


「旅打ち」最初のレースは惜しくもハズレ「旅打ち」最初のレースは惜しくもハズレ ワシの声援に応じて、じわじわと前との差を詰める葵ちゃん。抜け出している馬も、流した相手3頭のうちの2頭。「これはもらった!」と思ったが、惜しくも葵ちゃんの追撃も及ばす3着。「旅打ち」一発目は、いわゆる「タテ目」と悔しい敗戦に終わった。

 気を取り直して、第5レース。人気になっているのは、中央競馬からの転入初戦となった前走を快勝した5番アナトリア。それに続くのが、今回が中央競馬からの転入初戦となる9番マイネルマルキである。

 この2頭がくるのはほぼ間違いない。しかし、アナトリアから買ったのでは、まったくうまみがない。そこでここはひねって、マイネルマルキを1着、アナトリアを2着に固定しての三連単で勝負。3着はそこそこ期待できそうな3頭に絞った。一応、マイネルマルキとアナトリアの馬複なども保険で買っておこう。

 マイネルマルキの鞍上は、ついさっき600勝を達成した藤原騎手。ここは、"ツイてるやつに乗れ!"作戦だ。

 だが、アナトリアがあっさりと勝利。2着はマイネルマルキ。馬複を保険で買ったとはいえ、配当150円と取りガミである。残念......。

 エアコンの効いた特等席で、身も、心も、財布の中身もクールダウンしながら、笠松ラウンドは後半戦へ突入する。

(つづく)

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