予算は5万円。西へ行く「夏競馬の旅」は、地獄か、極楽か (3ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu


予想を披露していたバルタン星人予想を披露していたバルタン星人 川崎競馬場に着くと、なんとバルタン星人がゴール前の表彰エリアでメインレースの予想を披露していた。このバルタン星人は『怪獣酒場』の店長なのだそうだ。通訳(?)のおねえさんによると、酒井"忍"騎手は、実は宇宙忍者であるバルタン星人の仲間らしく、酒井騎手が騎乗する馬が勝つという。

「ほうほう。参考にしておこう」などと、お気楽に頷いていた。

 レース始めは、9レース。「酔っぱらい怪獣『ベロン』杯」は、手にしていた競馬新聞をパパッと参考にして、3番を軸に三連複4頭流しを200円ずつ買った。

 これが、見事正解!

 いきなり配当1080円をゲット。1500円ほど浮いたお金で、川崎競馬場オリジナルのクラフトビール『ロジータ』(600円)と、名物『志ら井』のモツ煮込み(450円)を早速購入した。

川崎競馬場名物のモツ煮込み川崎競馬場名物のモツ煮込み 今日は仕事でもなんでもないので、関係者に遠慮なく酒も飲める。しっとりと汗ばんだ体に、のどを通じてロジータが染み込む。やっぱりナイター競馬を見ながらのビールは格別だ。

 ただ、このビールでほろ酔い気分になって、その後のレースはさっぱりだった。メインレースもバルタン星人の予想に乗って、まんまと大ハズレ。まあでも、それほど大きな傷にもならず、川崎競馬場をあとにしてからは、競馬場で合流した仲間たちと一緒に、そのまま駅前の『怪獣酒場』へ。軽く飲んで、秋葉原から出発するバスで名古屋に向かった。

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