2016.08.04

いざ函館! ミルコ・デムーロ騎手が
絶賛した「うに丼」を求めて…

  • 新山藍朗●旅人 Traveler&text&photo by Niiyama Airo


夜道を延々歩いて、やっと到着したフェリー乗り場 そうして、45分ほど歩いた頃だろうか、やっとフェリーターミナルの看板らしいものが見えてきた。

 今思えば、あのときの、いわゆる”生きた心地”とでもいうのか、心底ホッとした気分は、どう言葉にすればいいかわからない。

 ともあれ、フェリーに乗った瞬間にぐったり。連絡船では思惑どおり、北の大地に着くまでぐっすりと寝られた。

 東京からここまで、野宿して、電車を都合12時間も乗り継いできた。その疲れは簡単にとれるはずもないが、3時間以上、深い眠りについたおかげで、体も、気持ちも、ずいぶんと楽になった。

 函館には、午前5時50分に着いた。

うに丼を求めて向かった函館朝市 そこから、次の目的地に考えていた、函館朝市に向かう。

 実は昨年の秋、ミルコ・デムーロ騎手にインタビューしたとき、夏に函館へ遠征した際の、うに丼ざんまいの話を聞かされていた。

「(日々の食事は)うに丼、うに丼、うに丼、たまにスープカレーで、またうに丼……。美味しかったぁ~」

 その話を聞いたときから、ずっとうに丼を食べたいと思っていて、その念願がついに叶うのだ。が、ここでまたアクシデントが起こった。

 青森だけでなく、函館も、フェリー乗り場から朝市のあるJR函館駅付近までが遠いのだ。

 フェリー乗り場の係員に聞くと、「歩いて40~50分くらいだね」とあっさり言われてしまった。

 次に乗る予定の、札幌行きの高速バスは午前7時15分に出る。歩いていったのでは、バスには間に合っても、うに丼が食べられない。やむを得ず、タクシーに乗った。