街から遠い盛岡競馬場の旅打ちは、無料バスの発車時刻に注意! (4ページ目)

  • 新山藍朗●旅人 Traveler&text&photo by Niiyama Airo

大自然をバックに名物『ジャンボ焼き鳥』を堪能

 盛岡競馬場は、日本で唯一、地方競馬なのに芝コースがあることで知られている。また、毎年秋には中央競馬の強豪馬が出走する南部杯(ダート1600m)が開催されていることから、中央競馬ファンにも馴染みが深い。

 周囲を山に囲まれたのどかな競馬場で、内側に1周1400mの芝コースがあり、その外側に1周1600mのダートコースがある。内が芝で、外がダートという形態は日本では珍しく、これに左回り、小回りという特徴が加わって、まるでアメリカでよく見る競馬場のようだ。

立派な正門を構える盛岡競馬場。しかし人の姿は......立派な正門を構える盛岡競馬場。しかし人の姿は...... 競馬場の正門をくぐってすぐに気づいたのは、人が少ないこと。敷地は広くて、今風なきれいな感じなのに、本当にパラパラッとしか人がいない。

 ただそれでも、さっきのタクシーの運転手さんの話では、経営的には上向きなのだという。ずっと力を入れてきたインターネットによる馬券販売が定着し、それが好調な売り上げを支えているらしい。

 こんな山奥で、こんなに人が少なくて大丈夫かとちょっと心配になったが、その話を聞いてひと安心だ。

 競馬場の正門から右前方に少し行くと、『屋台村』と呼ばれる建物がある。ここの『ジャンボ焼き鳥』が、この競馬場の名物。まずはレースよりも先に、この名物を味わうことにする。

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