2016.07.14

「サトノ」はダービーを獲れるのか。大盛況のセレクトセール報告

  • 土屋真光●文 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 まず1日目の1歳馬。19番目の上場馬だったシャムロッカーの2015(牡、父ディープインパクト)を1億7000万円で競り落とし、この日最初の1億円超えでの落札を果たすと、この後もクリームオンリーの2015(牡、父ディープインパクト)の1億2500万円をはじめ、合計5億6000万円で6頭を購入。そして、圧巻だったのが2日目の当歳。301番から始まったセリの上場番号328番イルーシヴシェーヴの2016(牡、父ディープインパクト)は、8000万円からスタートすると、静寂と緊張感が会場を支配する中、淡々と2億を超える。最後の攻防は欧州最大の競馬組織クールモアとの競り合いになりながら、ディープインパクト産駒の当歳馬としては史上最高の2億8000万円でハンマーが落ちた。

「相手(クールモア)は5億まではいくなんて話もあったので、3億を超えたらやめようと思っていた。でも、シルエットから何からすべてが今日一番欲しかった馬」

今年のダービー2着馬サトノダイヤモンドの弟。マルペンサの2016

 そう語る里見氏の目は、この馬への強い意志が感じられた。さらに進撃は続く。今年のダービー2着馬サトノダイヤモンドの全弟である389番マルペンサの2016(牡、父ディープインパクト)も、居並ぶライバルを退け、同じく2億8000万円で落札。終わってみれば、2日間を通して13億2700万円で、計13頭を購入した。

 そのほかにも、「ダノン」の冠号でおなじみのダノックス、「トーセン」でおなじみの島川隆哉氏、そして今年のダービーをマカヒキで制して、父ディープインパクトと合わせて、所有馬によるダービー親子制覇を果たした金子真人氏(名義は金子真人ホールディングス)らも、相次いで「億超え」馬を落札し、健在ぶりを示した。