キーワード「惨敗」と「牝馬」で、宝塚記念の穴馬が3頭わかった (2ページ目)
翻(ひるがえ)って、過去10年の2着馬に目を移すと、"大穴"と言える存在が3回食い込んでいる。以下のとおりだ。
◆2006年
1着=ディープインパクト(牡4歳/1番人気)
2着=ナリタセンチュリー(牡7歳/10番人気)
◆2014年
1着=ゴールドシップ(牡5歳/1番人気)
2着=カレンミロティック(セン6歳/9番人気)
◆2015年
1着=ラブリーデイ(牡5歳/6番人気)
2着=デニムアンドルビー(牝5歳/10番人気)
2着に入った穴馬3頭のうち、ナリタセンチュリーとデニムアンドルビーは、前走の天皇賞・春でともに12着、10着と惨敗していた。その負け方に加え、2頭は天皇賞・春でも伏兵的な存在だったため、宝塚記念でも人気することはなかったが、大方の予想に反して2着に食い込んだのである。
そもそも天皇賞・春は、3200mという特殊な設定のGI。そこから舞台が大きく変わるだけに、たとえ天皇賞・春で大敗しても、一変の余地はある。穴馬として狙う価値は見出せそうだ。
今年の宝塚記念において、天皇賞・春の惨敗から直行する馬を探すと、1頭の名が浮かび上がる。フェイムゲーム(牡6歳)である。
宝塚記念で巻き返しを狙うフェイムゲーム 同馬は、3000m以上の長距離戦を得意とするタイプで、前走の天皇賞・春でも4番人気の評価を得ていたが、8着と大敗を喫した。この結果はもちろん、今回は距離が2200mと大幅に短縮されることで、かなりの人気落ちが予想される。
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