コース適性はナンバー1。あるぞ、ラブリーデイの宝塚記念連覇 (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

「昨年の秋は、距離適性の高い天皇賞・秋が最大目標だった。あとの2戦は、いわば“お釣り”で走ったようなもの。それでも、2戦ともほんのちょっとしか負けていない(ジャパンカップ=勝ち馬とコンマ1秒差。有馬記念は勝ち馬とコンマ2秒差)。また、今年の2戦に関しては、どちらも騎手がうまく乗れなかっただけ。大阪杯は、行くところ、行くところで詰まったし、クイーンエリザベスII世カップは、前半で引っかかってしまい、中途半端な競馬になった。そんな状況にあって、そこでも大きく負けていないのだから、むしろ『負けてなお強し』と見るべきでしょう。もちろん、宝塚記念連覇の可能性は大いにあると見ています」

 ゴール前の爆発力は「世界レベル」と言われるドゥラメンテに比べて、能力的に劣るのは否めない。けれども、「トリッキーで、コース適性がモノを言う」と専門紙記者が論ずる阪神・芝2200mの適性なら、メンバー中、ラブリーデイがナンバー1だろう。

 昨年は、その適性をフルに生かして、大本命のゴールドシップの末脚を封じた。今年も条件さえかみ合えば、ドゥラメンテら強力4歳勢の出鼻をくじいて、昨年の再現を果たしてもおかしくない。

 今年のファン投票では、昨年の27位から大きくジャンプアップして2位という高い支持を得たラブリーデイ。もはや「泡沫」ではなく、今年は堂々の「本命」候補だ。はたして、ファンの期待に応える雄姿が見られるのか、注目である。

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