2016.06.20

宝塚記念で三たび『まつり』か。キタサンブラックの勝算は?

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

【コース適性】
 阪神コースは2着だった今年4月のGII大阪杯に続く2回目。同レースはGI有馬記念3着以来の休み明けながら、1000m通過61秒1のスローペースで逃げ、上がり3ハロンは自己最高の33秒6という数字を叩き出して2着。勝ったアンビシャスとはクビ差の惜敗だった。右回りも左回りも関係なく好結果を残しているように、このコースにも不安はない。

☆結論
 阪神コースに不安はない。

【脚質】
 宝塚記念は逃げ先行馬の活躍が目立つレースで、過去30年でも1992年メジロパーマー、1998年サイレンススズカ、2008年エイシンデピュティが逃げ切り。1990年オサイチジョージ、1991年メジロライアン、1994年ビワハヤヒデ、2001年メイショウドトウ、2004年タップダンスシチーが4コーナー先頭と、多くの馬が早めの競馬から勝利を飾っている。

 キタサンブラックは過去3戦続けて逃げる形となり、前走の天皇賞・春ではカレンミロティックに一瞬、前に出られながらも、非凡な勝負根性で差し返しハナ差勝利した。菊花賞では4コーナー8番手から差して勝ったように、逃げなくても力を出せる自在性はあるが、今回も逃げまたは2番手くらいの競馬になりそうだ。前目から競馬ができれば、勝ち負けする可能性は高い。

☆結論
 宝塚記念は先行有利の傾向があり、向いている。

【馬齢・ローテーション】
 過去30回の優勝馬の馬齢を見ると、4歳馬17勝、5歳馬8勝、6歳馬4勝、7歳馬1勝という内訳。キタサンブラックの4歳がダントツの内容となっている。GI天皇賞・春勝ち馬は18頭出走して6勝、2着4回。前年の菊花賞馬は12頭出走して6勝という成績が残っている。さらに、前年の菊花賞馬で前走の天皇賞・春を勝った馬は過去に1991年メジロマックイーン、1994年ビワハヤヒデ、2003年ヒシミラクル、2006年ディープインパクトと4頭いて、2着に敗れたメジロマックイーン以外はすべて勝利している。キタサンブラックにとっては心強いデータだ。

☆結論
 菊花賞と天皇賞・春を勝った4歳馬は好結果が出ている。