注目はディープ2世vsキンカメ2世! 2016新種牡馬紹介 (5ページ目)

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki photo by Kyodo News

 また、産駒数の少ない中では、個人的にエイシンアポロンジョーカプチーノに注目している。エイシンアポロンは父が欧州の名馬ジャイアンツコーズウェイで、弟妹にドバイや米国のGIホースがいる世界レベルの良血。門別ダート1000m戦でエイシンスカラベ(牡2、北海道・田中淳司厩舎、母エーシンピュリティ)が2着に2秒の大差をつけデビュー勝ちを収めている。

 NHKマイルCを勝ったジョーカプチーノは早速、マイネルバールマン(牡2歳・美浦・栗田博憲厩舎、母クリスビーナス)が東京芝1400mで勝ち上がり、新種牡馬産駒のJRA初勝利となった。ジョーカプチーノは父が長距離タイプのマンハッタンカフェだが、スピード能力には優れていたので、種牡馬として楽しみな存在だ。

 以上、注目馬をピックアップしてご紹介したが、今年の新種牡馬にはまだまだ、楽しみな存在が潜んでいる。最近はスクリーンヒーロー(産駒:モーリス、ゴールドアクター)、ブラックタイド(産駒:キタサンブラック)、アンライバルド(産駒:トウショウドラフタ、バルダッサーレ)など、意外な種牡馬から重賞ウイナーが出ることも多いので、皆さんも成功する種牡馬を予想しながら、2歳戦を楽しんでいただければと思う。

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