2016.06.04

安田記念はモーリス不動も、ルメールの7歳馬フィエロに要注意

 ドバイ帰りのリアルスティールは、モーリスと同じく帰国初戦となりますが、中間の調整は通常どおり栗東トレセンで行なわれています。仕上げに関しては、心配なさそうです。

 あとは、マイル戦への適性ですが、今までのレースを見る限り、気のいいタイプだと思うので、その点も問題視しなくていいでしょう。まして、鞍上の福永祐一騎手はマイル戦で好成績を挙げています。GI勝ちもマイル戦が圧倒的に多いですしね。彼にとっては、おそらく一番リズムよく走れる距離なのだと思います。今回も楽しみですね。

 サトノアラジンは、前走の京王杯SC(5月14日/東京・芝1400m)でようやく重賞勝ちを収めました。本当にやっとというか、待望であり、遅すぎるくらいの重賞勝ちでした。

 今までは、なんとなく素質と体がかみ合っていなかった印象がありました。それが前走ではバッチリかみ合って、ついにその素質に体が追いついてきたようでした。

 こうなってくると、決して侮れません。昨秋のマイルCSでも、モーリスに迫る決め手を繰り出しています。ひょっとするとひょっとして......そんな雰囲気が感じられます。

7歳馬とはいえ、決して侮れないフィエロ7歳馬とはいえ、決して侮れないフィエロ  実力馬が集った安田記念。「ヒモ穴馬」には、昨年の安田記念4着、マイルCS2年連続2着と、GI制覇までもう少しのところまで来ているフィエロ(牡7歳)を取り上げたいと思います。

 2年前のマイルCSではハナ差の2着。振り返ってみれば、当時が全盛期で、GI制覇の最大のチャンスだったかもしれません。以降は、好走するものの、それ以上のパフォーマンスは見せられず、ピークを過ぎた感がありました。

 しかし、先のヴィクトリアマイル(5月15日)で完勝したストレイトガール(牝7歳)を見てわかるとおり、フィエロも管理する藤原英昭厩舎は、年齢を重ねた馬でもパフォーマンスをあまり落とすことなく、その能力を存分に発揮させています。これもまた、この厩舎ならではのノウハウがあるのでしょうね。

 今年7歳となって、現役5年目となるフィエロにしても、前走のマイラーズC(4月24日/京都・芝1600m)で4着。そのレースぶりを見て、同厩舎では「まだまだやれる」という感触がつかめたのではないでしょうか。

 4着に敗れたとはいえ、上位3頭はすべて内を突いていました。ただ1頭、外から伸びてきたフィエロ。その走りは確かに「次は......」と思わせる内容でした。

 しかも今回、鞍上はクリストフ・ルメール騎手。この馬には初騎乗となりますが、手の合うタイプだと思います。上位を賑わす可能性は十分にあると思いますよ。

 日本ダービーの翌週とあって、今週は"祭りのあと"といった雰囲気もありますが、2歳新馬戦がスタートし、競馬関係者にとっては新たな1年の始まりとなります。私自身、気分を一新して、フレッシュな気持ちで臨みたいと思います。

大西直宏オフィシャルブログ>