競馬とカーレースは似ている。星野一樹がぶっちぎりでダービー予想

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 そうして考えた今年の日本ダービーは、こんな予想になりました。

◎  ディーマジェスティ
〇  サトノダイヤモンド
▲  スマートオーディン
△1 リオンディーズ
△2 マカヒキ
△3 プロディガルサン
☆  ヴァンキッシュラン

 本命のディーマジェスティは、出走を取り消したホープフルSでも▲以上に考えていた馬で、休み明けの共同通信杯でも予想の段階では軸で考えていたんです。ですが、当日のパドックを見て、ハートレーに替えちゃいまして(苦笑)。しかも、あの日は前残りが多かったので、先行するリスペクトアースを入れた分、ディーマジェスティを代わりに抜いたら、勝たれてしまうという。ただ、あのレースぶりで、改めてこの馬はちょっとモノが違うぞと思って、前のレースの後悔も踏まえて(笑)、皐月賞はこの馬から馬単を買いました。パワー型だと思っていて、皐月賞でもあれだけのキレ味を出すと思っていなかったので、ビックリしましたね。ディープインパクト産駒らしくなさと、それっぽい部分が同居していますよね。

 サトノダイヤモンドは印では対抗にしましたけど、本命にかなり近い対抗です。今年の3歳世代の中で、見た目が一番好きなタイプですね。実は、皐月賞で三連複の軸はこの馬だったんです。そのぐらい安定感があります。血統もこれからトレンドになりそうなアルゼンチンからの母系で、今までの日本の馬よりもうひとつ何かを持っていそうな印象もあります。

 あと、ドライバーの立場からすると、この2頭はずっと同じ騎手が乗っているのがいいですね(サトノダイヤモンドは初戦から、ディーマジェスティは2戦目から)。カーレースも開発の段階から同じドライバーがずっと乗って、レースも使いつつ、ドライバーも車の特性を把握しながら作り上げていくんです。これって競馬も共通していますよね。完成された古馬ならともかく、この時期の3歳馬はまさにそうした作り上げていく段階ですので、ずっと乗ってクセとかも把握しているジョッキーというのはポイントが高いです。


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