オークスまであと5日。3歳世代の「最強牝馬」がついに見えた (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 2位は、フローラSの勝ち馬チェッキーノ。叔母に名牝シンコウラブリイ、全兄に重賞2勝のコディーノがいる良血馬が、一気に票を集めてランクインを果たした。母ハッピーパスはオークス7着。一族悲願のクラシック制覇なるか、注目を集めている。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「この時期の牝馬は、距離適性うんぬんよりもモノを言うのは完成度。そういう意味では、血統的にスピード色、短距離色が濃くても、フローラSの勝ちっぷり、走破時計の優秀さからして、チェッキーノは上位に評価されるべき馬です。フローラSを大外枠から勝ったレースぶりからイメージしたのは、その後のオークスでもアパパネと同着Vを飾った2010年のサンテミリオン。アネモネS(1着。3月12日/中山・芝1600m)のあとは、『桜花賞に出てくれば面白いかな』と思う程度の存在でしたが、前走の内容で大きく評価を上げさせてもらいました」

土屋真光氏(フリーライター)

「中山の芝1600m戦と東京の芝2000m戦では、求められるものがまったく異なりますが、それぞれを舞台としたアネモネSとフローラSを連勝。主役級が相次いで離脱する中で、そのレースセンスのよさから、チェッキーノが頂点まで駆け抜けていきそうなイメージが膨らみました。正直、フローラSではパールコード(2着)が頭ひとつ抜けていると見ていましたが、それを楽々と突き放した走りから、一気に勢力図を塗り替える存在になりうると思いました」

  

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