嵐を呼ぶ3歳牡馬番付。「3強」崩れて、どうなる日本ダービー?

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 4位は、皐月賞3着に終わったサトノダイヤモンド。GIIIきさらぎ賞(2月7日/京都・芝1800m)からの直行組は勝てない、というジンクスを破ることはできなかった。

市丸氏

「サトノダイヤモンドは、勝ちにいく競馬をして、勝負どころで不利を受けての結果。『負けて強し』と言えるでしょう。内の馬はきっちり差していますから、ハイペースに乗じて外から伸びてきた馬にかわされたのは、仕方がないと思います。調教でもダービーが大目標という印象でしたし、皐月賞3着でも、ダービー制覇の可能性が最も高いのはこの馬なのではないでしょうか」

 5位は、スマートオーディンが再度ランクイン。共同通信杯では凡走(6着)したものの、続くGIII毎日杯(1着。3月26日/阪神・芝1800m)ではしっかりと立て直して楽勝。力のあるところを再度明示した。

木南氏

「皐月賞には目もくれず、厩舎定番の変則2冠ローテ(NHKマイルC→ダービー)でもなく、GII京都新聞杯(5月7日/京都・芝2200m)からダービーへ、という道筋を選択したことに勝負気配を感じます。毎日杯で改めて非凡な瞬発力を見せてくれましたし、今年の共同通信杯のレベルが低くなかったことはディーマジェスティが皐月賞で証明してくれました。松田国英師のダービー3勝目があってもおかしくありません」

 ダービーに向けてはこれから、前述の京都新聞杯のほか、GII青葉賞(4月30日/東京・芝2400m)、オープン特別のプリンシパルステークス(5月7日/東京・芝2000m)と、3つのステップレースがある。それぞれのレースにも、力のある馬たちがこぞって出走予定。混戦の様相を呈してきた“ハイレベルな3歳牡馬”戦線は、大一番を前にしてますます熾烈さを増していきそうだ。

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