嵐を呼ぶ3歳牡馬番付。「3強」崩れて、どうなる日本ダービー? (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

   1位は、皐月賞を勝ったディーマジェスティと、2着マカヒキの2頭が同ポイントで分け合う形となった。共同通信杯(2月14日/東京・芝1800m)から直行で皐月賞を制したディーマジェスティ。これで、一昨年のイスラボニータ、昨年のドゥラメンテと、同じローテーションから3年連続で皐月賞馬が誕生したことになる。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「超ハイペースとなった皐月賞。その展開を利して、後方で脚をためて直線大外から差してきたディーマジェスティとマカヒキが1、2着馬となりました。とはいえ、このペースの中、34秒0、33秒9という脚を使った1、2着馬は、まさに異次元の競馬をしたと言えるのではないでしょうか。これだけハイペースになると、タイムが出るのは当然ですが、皐月賞レコードとなる1分57秒9という時計には驚かされました。当然、TF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)は過去最高です。

 ディーマジェスティは、マカヒキより少し前に位置して、3角から大外を回って徐々に進出。直線に入って、一旦は『ここまでかな......』と思わせるところもありましたが、そこからもう一度伸びて完勝。いやはや、恐れ入りました、と言うしかありません。これで3連勝。当然、ダービーの有力候補に名乗りをあげたと言えます」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「マカヒキやサトノダイヤモンドと同じく、デビュー以来すべてのレースで最速の上がりをマークしながら、8番人気にとどまったディーマジェスティ。デビュー3戦目にやっと未勝利戦を勝ち上がったこと、共同通信杯の勝ち馬とはいえ、人気馬が凡走しての結果だったことなどが、高い評価につながらなかったのでしょう。レースではその低評価に反発するかのように、ディープ産駒らしい爆発力を発揮。3角過ぎからの手応えを見ても、一度噴かして伸びるタイプですが、直線を迎えてマカヒキを一気に突き放し、前を捕まえたときの脚は迫力十分でした」

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