別路線からダービー狙うアルカサル。驚異の良化で「馬が変わった」 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 2戦目のあと、皐月賞のトライアルには向かわず、ダービーへ向けて調整を重ねてきたアルカサル。今後は、ダービートライアルとなるGII青葉賞(4月30日/東京・芝2400m)から本番を目指す。トラックマンが、陣営の手応えを伝える。

「水仙賞から皐月賞を狙うと、ローテーションがややタイトになるため、陣営は『無理せず成長を促した』とのこと。青葉賞はかなりの好メンバーになりそうですが、『この馬の成長度合いを考えると、楽しみのほうが大きい。ここを勝てれば、本番でも好勝負できる』と力が入っていますよ」

 2戦目からさらに良化していることを考えれば、強敵相手でも十分通用するはずだ。それでもし、青葉賞を勝って3戦3勝でダービーに挑むことになれば、王道路線を進むライバル陣営にとっても脅威の存在となるだろう。

 はたしてアルカサルは、一躍ダービーの有力候補に浮上するのか。まずは青葉賞でどれだけスケールアップした姿を見せてくれるのか、注目したい。

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