桜花賞の再現か。皐月賞で「3強崩し」を狙える馬は4頭いる (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

3連勝でスプリングSを制し、皐月賞に臨むマウントロブソン3連勝でスプリングSを制し、皐月賞に臨むマウントロブソン キタサンブラックに似たタイプで言えば、アドマイヤダイオウ(父ディープインパクト)と、マウントロブソン(父ディープインパクト)といったところか。

 ともに無敗ではないが、未勝利からトライアル戦まで目下3連勝と、本番へ向けての勢いがある。アドマイヤダイオウは若葉S(3月19日/阪神・芝2000m)を、マウントロブソンはスプリングS(3月20日)を勝利して、例年ならもっと注目されてもいい存在。4番人気の評価を上回って3着入線を果たしたキタサンブラック同様、「3強」崩しがあってもおかしくない。

 一方、セイウンワンダーのような馬は、今年の出走馬の中にはいないのだろうか。朝日杯FSの覇者は「3強」の一角であるリオンディーズだが、そのリオンディーズと激戦を演じて、勝ちに等しい内容で2着となった馬がいる。エアスピネル(父キングカメハメハ)だ。

 同馬も朝日杯FS後、復帰戦で臨んだ弥生賞でマカヒキ、リオンディーズに離されての3着と敗戦。セイウンワンダーと同じく、本番を前にしてさらに人気を落とした感がある。

 とはいえ、弥生賞敗戦後、鞍上の武豊騎手は「普通なら勝てるレベルの内容で3着だった。不思議な感覚」とコメント。名手お墨付きの能力の持ち主である。展開次第では「3強」の一角を崩して、3着までに食い込むことは可能だろう。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る