負けた経験が強みに! デムーロが乗るリオンディーズ逆転Vへ

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki photo by Kyodo news

【距離適性】
 これまで、2000mは2戦1勝2着1回。あまりスタートダッシュの速いタイプではないが、前半600m通過36秒8、1000m通過62秒4の新馬戦、同じく34秒3、59秒5の弥生賞と、流れの異なるレースで、いずれもゆっくり目のスタートから行きたがり気味に先行している。これまでは折り合いを欠いても我慢が利いているが、朝日杯フューチュリティSの走りを見ると、やはり後方で脚をためて末脚を生かす競馬が理想。今回のメンバーでは超スローペースになることも考えられるので、そういった展開になった時に折り合いを欠いて暴走してしまう不安は捨てきれない。兄エピファネイアもGI皐月賞では折り合いを欠き、道中の追走で消耗。ロゴタイプから1/2馬身差の2着に惜敗した。当日の精神状態には注意したい。

●結論
 折り合い面で、やや不安あり。


【コース適性】
 中山では弥生賞の1戦のみ。唯一の敗戦となったコースだ。脚をためる競馬がベストとはいえ、直線は310mと短く、早めの競馬が意識されるだろう。しかし、後方を進むと思われるマカヒキの目標にはなりたくないので、レースがしやすいコースとは言いにくい。ミルコ・デムーロ騎手がどう乗ってくるかは興味深い。

●結論
 レースがしやすいコースではない。


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