ルメール激白「ダービーを意識してサトノダイヤモンドを選んだ」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「どちらも強い馬だから、ボクにとってはすごくディフィカルト・チョイスでしたね。でも、マカヒキと違って、サトノダイヤモンドは新馬のときからボクが乗り続けてきた馬ですからね。そこが、大きな理由のひとつです。最初に騎乗して、すごく強い馬だと認めて、ずっと一緒に戦ってきて、期待どおりの結果を残してきてくれた。そういう馬と、ともにクラシックを戦いたい、と思ったわけです。あと、距離2400mへの対応力を考えると、マカヒキよりもサトノダイヤモンドのほうが上ではないか、と」

――それはつまり、日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)まで意識しての選択だったということでしょうか。

「やはり、ダービーは勝ちたいです。マカヒキも2400mの距離に対応できないわけではありませんが、どちらがより(2400mの距離に)対応できるか考えた場合、サトノダイヤモンドのほうだと思います。ほんのわずかな差ですけどね」

――確かにサトノダイヤモンドは、前走のきさらぎ賞(2月7日/京都・芝1800m)でも強い競馬を見せてくれましたけど、今思えば、そのレースを勝つことよりも、その先のクラシック、とりわけダービーを意識してレースをしていたように感じます。

「弥生賞に比べるとメンバーは少し落ちるかもしれないけど、このメンバーを相手にどんな競馬をして勝ってくれるのか、とは思っていました。スタートがよくて、ペースも展開も悪くなかったですから、道中はずっとリズムよく走っていました。直線に入ってからも余裕をもって抜け出して、すべてにおいて満足のいくレースでしたね。それに、あなたが言うとおり、(クラシックに向けて)とてもいいテストになりましたよ(笑)」

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