2016.04.08

桜花賞は「世界王者」の良血を引き継ぐジュエラーがピカピカ輝く

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 牝馬というと、体が小さかったり、気性が繊細だったりすることが多々ある。だが、この馬に関しては、「ジュエラーがいた厩舎スタッフによれば、性格はよく、食欲も旺盛。困らせることがなかったそうです」と青田氏。体質的にも丈夫で、とにかく手がかからなかったという。

 スタッフも認める優等生。実はその姉たちも、桜花賞を経験している。2006年生まれの姉ワンカラット(父ファルブラヴ)は、2009年の桜花賞に出て4着と健闘。同馬はその後、スプリント戦線で活躍し、重賞4勝の実績を残した。また、2009年生まれの姉サンシャイン(父ハーツクライ)も、2012年の桜花賞に出走(10着)。牝馬三冠レースすべてに参戦した。

 この姉妹としては、今回の桜花賞が3度目の挑戦となる。姉たちとの比較について、青田氏はこう語る。

「ワンカラットは最初からしっかりした体の持ち主でしたが、ジュエラーはさらにしっかりしていて、小さい頃から雄大に見えましたね。パッと見たときのシルエットや、パーツごとでは似ているところもあるのですが、基本的には姉たちと違う体つきでした」

 ワンカラットは、牝馬としては珍しく大きな馬だった。それでもデビュー当時は470~480kgほどで、すでに500kg前後あるジュエラーは、姉をしのぐほどの雄大さがあるという。それが、レースでのパワフルな走りを担っているのかもしれない。