2016.04.05

安藤勝己がズバリ選定。桜花賞・オークスに挑む「3歳牝馬番付」

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

小結:レッドアヴァンセ(牝3歳)
(父ディープインパクト/戦績:5戦2勝、2着2回、着外1回)

 上位3頭が強いから、逆転までは厳しいだろうけど、「3強」の次に名前を挙げるとすれば、この馬。チューリップ賞では、ジュエラー、シンハライトに次ぐ3番人気だった。結果は8着だったけれども、あのレベルの高いレースでそれだけ高い支持を得たわけだから、それなりの実力があると見るべき。

 実際、前々走のエルフィンS(2月6日/京都・芝1600m)を勝ったときの末脚には見どころがあった。チューリップ賞は馬体重の大幅減(マイナス14kg)が少なからず影響していたと思うし、体調さえ整えば巻き返せるはず。「3強」を脅かす存在になれるのか、楽しみはある。ただ、適距離はマイルよりもう少し短いところにあるかもしれない。その辺は気がかり……。


前頭筆頭:アットザシーサイド(牝3歳)
(父キングカメハメハ/戦績:4戦2勝、2着1回、着外1回)

 関西で行なわれたもうひとつの桜花賞トライアル戦、フィリーズレビュー(3月13日/阪神・芝1400m)は、ソルヴェイグが勝利した。レースを見る限り、そこから桜花賞で結果を出せそうな馬は見当たらなかった。それでも、上位入線の可能性があるとすれば、2着のアットザシーサイド。

 フィリーズレビューでは、勝った馬にうまく乗られた感じだね。それに、いかにも脚を余した、という印象。この馬にとっては、1400m戦はちょっと距離が短かったかもしれない。暮れの阪神JFでは5着と健闘。能力的には、まったく劣るというわけではない。伏兵として名前を挙げるなら、この馬になるだろうね。


安藤勝己(あんどう・かつみ)
1960年3月28日生まれ。愛知県出身。2003年、地方競馬・笠松競馬場から中央競馬(JRA)に移籍。鮮やかな手綱さばきでファンを魅了し、「アンカツ」の愛称で親しまれた。キングカメハメハをはじめ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名馬にも騎乗。数々のビッグタイトルを手にした。2013年1月31日、現役を引退。騎手生活通算4464勝、うちJRA通算1111勝(GI=22勝)。現在は競馬評論家として精力的に活動している。

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