安藤勝己がズバリ選定。桜花賞・オークスに挑む「3歳牝馬番付」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

  
横綱:メジャーエンブレム(牝3歳)
(父ダイワメジャー/戦績:5戦4勝、2着1回)

「1強」ではないとしても、横綱はやっぱりこの馬。何より性格がいい。だから、どんなレースでも確実に自分の競馬ができる、という強みを持っている。そんな総合力の高さで、他の2頭よりも上。

 自分はお父さんのダイワメジャーに乗っていたけど、(その父に)体つきも含めてよく似ている。お父さんのレースで自分がいつも考えていたのは、道中のペースを絶対にスローに落とさないこと。コンスタントにラップを刻んでいければ少しくらいハイペースでも押し切れるけど、瞬発力で劣る分、スローの切れ味勝負では分が悪かったからね。

 娘であるこの馬も、そういうところはあると思うよ。ゆえに、他の馬にハナを抑えられて道中スローに落とされ、最後の瞬発力勝負というレースに持ち込まれたりしたら、自分は危ないと見ている。

 それでも、桜花賞は勝つ可能性がかなり高いと思う。オークスはどうだろう......誰もが思っているように、距離延長には不安を感じるよね。

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