蛯名騎手が早々にクラシックの相棒に指名したディーマジェスティ (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 ディーマジェスティはその後、まだまだ成長を続けているという。先述のトラックマンが続ける。

「未勝利戦を勝ったあたりから、後ろ脚の蹴る力も強くなって、馬が目に見えて成長してきたそうです。しかもその成長曲線は、まだまだグングンと伸びているとのこと。クラシック本番では、共同通信杯から一段とパワーアップしたディーマジェスティが見られるのではないでしょうか」

 今年の3歳牡馬戦線は、話題の血統馬たちがこぞって活躍。まれに見るハイレベルな状況にある。おかげで、共同通信杯を勝ったとはいえ、ディーマジェスティの評価は“伏兵”の域を出ない。だが、ベテランジョッキーの蛯名騎手が早々に見初めた素質馬である。さらなる成長が見込めるのならば、本番で勢力図を一変させるような飛躍を果たしてもおかしくない。

 およそ4週間後に迫ってきた皐月賞。ディーマジェスティは、3戦3勝のサトノダイヤモンドやマカヒキらを相手にどんな走りを見せるのか。関係者に限らず、多くのファンが一発への期待を膨らませているはずだ。

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