サトノダイヤモンド急上昇! 激戦の牡馬クラシック戦線に「異変あり」 (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

木南氏
「ハートレーの共同通信杯の結果は、目いっぱいの仕上げでなかったこと、少頭数とはいえ大外発走で集中力が欠けていた点が敗因と考えて、"ノーカウント"と見ます。近年、クラシックにつながらないホープフルSですが、ロードクエストを完封した走りがまぐれのはずがありません。

 一方、新潟2歳S(2015年8月30日/新潟・芝1600m)の覇者ロードクエストは、そのハートレーにホープフルSでは敗れました(2着)。4コーナーでハートレーと接触する不利があっただけに、陣営としては悔しい敗戦だったようです。ともあれ、新潟2歳Sは衝撃の走りでした。ステップレースの結果次第では、皐月賞で再び上位人気に顔を出してくるのではないでしょうか」 

吉田氏
「ホープフルS2着のロードクエストは、ディープインパクト産駒の切れ味に屈しましたが、そのレースで改めて能力の高さを示しました。マツリダゴッホ産駒らしい胴長&脚長の体形で頭の高い走法から、血に違わぬ中山巧者ぶりを発揮。本番の皐月賞へ、楽しみが膨らんだと言っていいでしょう。完成度が高く、大崩れなく能力を発揮できるタイプというのも好感が持てます」

 ランク入りは逃したものの、今回改めて評価されたのは、エアスピネル。3者から4位の評価を得た。

土屋氏

「朝日杯FSまでの走りから、マイラーのイメージが強いようですが、血統的には2000m前後の距離がベスト。実際、3着以下をちぎった朝日杯FSの内容から、皐月賞まではその能力でカバーできると見ています。中山巧者の血統も、後押しになるのではないでしょうか」

 さて、このあとはいよいよトライアル戦。とりわけ注目されるのは、皐月賞と同じ舞台で行なわれる弥生賞だ。ここには、リオンディーズ、マカヒキ、エアスピネルら、有力馬がこぞって出走予定。今後を占う意味では、非常に重要な一戦となる。さらに、皐月賞に限らず、ダービーにも関連が深いレースだけに、その行方からますます目が離せない。

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