サトノダイヤモンド急上昇! 激戦の牡馬クラシック戦線に「異変あり」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 3位以下は、上位2頭とは大きく離される結果をなったが、オープン特別の若駒S(1月23日/京都・芝2000m)を快勝したマカヒキが、血統のよさもあって一気に躍進。歴戦の重賞勝ち馬たちを押しのけて、ランク外から3位に飛び込んできた。

吉田氏
「若駒Sでは、上がり32秒6の時計を叩き出して完勝。デビュー戦後に鼻出血を発症しており、あまり詰めて使うのはよくなさそうなので、この勝利でゆとりのあるローテーションを組んでクラシックに行けるのはプラス材料でしょう。まだ、スローの上がり勝負しか経験していませんが、馬体のよさや、良質のバネ、クッション性を考えれば、おそらく展開や舞台も不問だと思います。上位2頭にヒケをとらない素材です」

土屋氏
「全姉のウリウリはマイル以下に良績が集中していますが、この馬はスローな流れの中、自分から動いて終(しま)いを32秒6でまとめたように、長くいい脚が使えて距離面での融通が利きそうです。問題は、速い流れになったとき。そこでどう対応できるかがカギになりますが、次走予定の弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)でそんな形が試せて結果が出れば、本番での勢力図が変わってもおかしくないでしょう」

 4位は、ハートレーロードクエスト。前回2位のハートレーは、2戦目に重賞のホープフルS(2015年12月27日/中山・芝2000m)を快勝して一躍クラシックの有力候補に挙がったが、共同通信杯の惨敗(9着)を受けて評価が急落した。

市丸氏
「レベルの高い今年の牡馬クラシック戦線にあって、ハートレーは共同通信杯で"謎の凡走"を喫してしまいましたが、まだ見限るには早計でしょう。ホープフルSの走りは高く評価できますから、『打倒・サトノダイヤモンド』を見込まれる素質馬たちの一頭からは外せません」

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