3歳牝馬「絶対女王」メジャーエンブレムを脅かす存在はいるのか (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

 2位は、シンザン記念(1月10日/京都・芝1600m)2着のジュエラー。その後の出走はないものの、同馬を超えるような新たな存在も現れなかったため、前回に続いて2位を確保した。

木南氏

「出走予定のトライアル戦、チューリップ賞(3月5日/阪神・芝1600m)の走り次第で主役に躍り出るかどうか、注目です。兄姉の中では、馬体重が最もあることがセールスポイント(シンザン記念時で504kg)。主にスプリント戦で重賞4勝を挙げた半姉のワンカラット(父ファルブラヴ)でも、デビュー時は470kg台でした。精神面の余裕を持たせたまま、体調を維持していけば、楽しみな存在になると思います」

 3位は、オープン特別の紅梅S(1月17日/京都・芝1400m)を快勝したシンハライト。もともと評価は高かったが、実績を残したことで、ついにランキング入りを果たした。

吉田氏
「一頓挫あって、2戦目の紅梅Sでは距離不足が懸念されていました。しかし、距離を意識せず、急かさない競馬に徹して、接戦をモノにしました。これで本賞金を加算。クラシックに出走できる公算が大きくなったことは、プラスに働くはずです。メジャーエンブレムにはない、ディープインパクト産駒らしい瞬発力と切れ味が生きる流れになれば、桜花賞の舞台でも逆転の可能性があるのでは? と思わせる素材です」

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